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深沼による『CINQ』全曲解説

1. Insomnia (music:Fukanuma)
アルバム「CINQ」で最後に書き下ろした曲。近藤さんのアイデアでオープニングナンバーに。重量の軽い12弦エレキギターが欲しくなり、Danelectroの12弦ギターを購入し、いろいろなチューニングを試しているときにリフを思いつき、そこから作曲した。ギターが変則チューニングなので、やれることが限られている分、ヤナさん&ヒサヨちゃんのリズムセクションの2人が見事にGheeeらしいカラーを出してくれていると思う。

2.Empty laurel (words&music:Fukanuma)
MVもこの曲で撮影したパイロット曲。「Gheeeのいろいろな面が集約されている」というようなメンバーみんなの意見を踏まえて、この曲が選ばれた。歌いながら弾くには苦労させられるリフ。シアトリカルに交代するメインボーカル。重心を上げたり下げたりしてそれらを支えるリズムセクション、と10年間変わらないGheeeらしさの詰まった曲。

3. There’s a way (words&music:Kondo)
近藤さんらしい美しいメロディの曲。リズムはバンドでアレンジする際にわりと様々な意見が出たんだけど、最終的にはとてもシンプルに。アコースティック・バージョンからは、近藤さんの原曲の雰囲気が垣間見える。

4. Mind bomb (words&music:Fukanuma)
すでにライブでも演奏されていたトライバルな雰囲気を持ったリズムの曲。Aメロのツインボーカルのアイデアはかなり前からあって、ある日一気に曲になった感じ。また、Gheeeはリフ的に自由度の高いE(m)やA(m)のキーが多くなる傾向にあるので調性感が新鮮に響くキーの曲を入れ込むようにしている。(この曲のキーはCm)

5. Goodbye & Lullaby (words&music:Kondo)
デモ・バージョンを聴いてもわかるように、近藤さんが構築した世界をバンドで再現し、かつ膨らませた感じで作られた曲。わりとドライに音像をまとめることが多いGheeeであるが、この曲は思いっきりウェットに仕上げてみた。輪唱風(いわゆる、かえるのうた風)のコーラスがライブだととても難しい…。

6. Hello Cheers (words&music:Kondo)
意図的にとても、どシンプルなコード進行で書き下ろされた近藤さんの曲。歌詞もとてもシンプルで、かつ心に沁みる。ずっと続くアルペジオはBメロの1小節だけ構成音を変えている。単にコードトーンに合わせるだけでなく、サビに向かっての予兆のようにしたかった。

7. Alone ahead (words:Kondo/music:Fukanuma)
アルバム中最も古い楽曲。近藤さんとの純粋な詞曲分業での共作。近藤さんとは元々メロディに対する歌詞の置き方が似ているので、こういった作り方でも、お互い違和感なく進められる。とはいえ、それぞれの言葉使いの微妙な違いを歌いながらアジャストすることが楽しめる感じもずっと続くGheeeならではの音楽的な楽しさだ。

8. For real (words&music:Fukanuma)
楽曲制作の後半に一気に書き下ろした曲。テイストは違えど、近藤さんのHello Cheersと同じようなコンセプトで、シンプルに奇をてらわず書いた。演奏もバンドに任せた部分が多く、楽曲の良い部分を素直にプッシュしてくれていると思う。

11. Beautiful stungun [ACOUSTIC] (words&music:Fukanuma)
ファーストアルバム「GHEEE」の1曲目。最初の代表曲。近藤さんとのアコースティック編成による2人Gheeeはこの曲をアコギ2本でセッションした時から始まった。その雰囲気を録音物としても録音しておきたかったので今回レコーディングして収録した。


とても個性的なメンバーが4人集まってGheeeというバンドになり、僕自身、その中では思う存分メンバーの一人、4分の1としての楽しみを味わってきた。このバンドの不思議な雰囲気から放たれる楽曲、歌、演奏、サウンドそのもの、それらはきっとずっと変わらないのだと思います。 聴いてくれてありがとう!

*今回はインストバージョンも一緒に収録されています。以前リリースしたものと同様に、歌を抜いただけのカラオケではなく、インストとして素のバンド演奏を楽しめるものにしたつもりです。


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